妊娠の確率と服用方法

クロミッドは古くから使用される排卵誘発剤であり、通常、排卵障害がある方の不妊治療に利用されます。
強力な作用で、排卵の成功率は70~80%以上になるとの報告があります。
しかし、乳ガンや子宮内膜ガンの方や、妊婦の方、及び、卵巣の腫大がある方の使用はできません。肝障害や肝疾患がある方も、利用することができません。
投与後は腸から吸収され、血流に乗って直接卵巣に作用するのではなく、脳の視床下部という場所に働きます。さらに、LH、FSHというホルモンの分泌を促します。
ビリヤードで一つ目の玉を打つと、二つ目の玉が三つ目の玉に当たるといったような間接的な刺激になるのです。
排卵誘発剤という名前ですが、排卵させるというよりも卵を成熟させるために利用する薬と考えていいでしょう。
主な副作用として、頻尿、尿量増加が1.5%、下腹痛が2.2%、吐き気、嘔吐が2.0%、顔面紅潮感が5.4%、卵巣腫大が2.9%、その他の頭痛、疲労感、視覚障害、蕁麻疹、神経興奮などが1%未満という報告があります。
副作用が少なく、出ても軽いというのが特徴ですが、ごく稀に卵巣過剰刺激症候群を引き起こすこともあります。人工的に排卵を誘発するので、大量に排卵が発生してしまうことがあるのです。多量に排卵したのちに卵巣が腫大し、腹部の張りや膨満感、そして下腹部痛などを伴うことがあります。これらの症状が現れた場合は服用を中止すれば、その後は経過観察をしていれば自然に治まるということがほとんどです。
薬の効果が表れると、無排卵だった人は排卵が始まり、生理不順だった人も周期が安定します。
クロミッドを使うことにより、排卵誘発率は約60~80%に上がります。第1度無月経で約70%に上り、無排卵周期症は約80%以上に達します。妊娠率は排卵率に比例して高くなるわけですが、その確率はおおよそ25~30%といわれています。これは自然妊娠の確率と同じくらいの数値です。無排卵の方の場合、ゼロからここまで上がるのですから、大きな数字であることが実感できるでしょう。
通常は第1クールとして1回1錠を1日1回で、消退性出血または月経開始日の5日目から、5日間服用します。第1クールで効果が出ない場合は、1日分を2錠に増やして5日間服用します。用量と期間は1日2錠を5日間が限度です。
飲み忘れの場合は気が付いた時点で、すぐに飲みましょう。